今日扱うのは、所謂第2期にあたる「東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.」の第3話、
「高草の兎」からひとつ気になったものを。

最初に連載されたのが2006年9月26日、単行本発売が2008年1月26日という事もあり、
ちょっとよく見る人だと既出だろうと思いますが敢えてやってみます。
一応このエピソードの感想が書いてあるサイトだとか、連載時&単行本が出た辺りの東方幻想版の
該当しそうなところをざっと確認していますが、特に無かったというのもやろうと思ったキッカケです。

探し方の悪い部分もありそうなので、どこかでやっているかもしれないものである事を予めご了承ください。

さて、何が気になったのかというと、それは単行本の44P。
三妖精が岩陰でヒソヒソ話している上で、鈴仙がそれを観察。
そこから鈴仙が飛んで三妖精の前に着地するという何気ないシーン。

一体どこにそんな気になるようなものがあるというのか?
該当ページをそのままスキャンするのはどうかと思ったので、手描きで説明する事をご容赦ください。
(単行本を持っている人はそっちを、持ってない人は以下のラフい手描きか単行本をお求めください)

画像は該当の44Pをおおざっぱに描いたものです。吹出しは割愛。

1コマ目で岩を背にヒソヒソ話す三妖精とそれを見る鈴仙。
2コマ目で立ち上がり、3コマ目でくるっと飛び、4コマ目で三妖精の正面を向いて着地。

……おわかりいただけただろうか。違和感に。
鈴仙は前方宙返りをして着地しているように見受けられます。
そして、三妖精の正面を向いて着地。そう、まさにこの部分。
これが前方宙返りだとするとおかしいのです。

前方宙返りならば、着地した時に三妖精からは鈴仙の背中が見えていなければならないはずです。

ですが、実際には鈴仙は着地した時に正面を向いている。
これはどういう事なのか。
以下に仮説を立ててみます。

【飛んでる最中に回転している】

これがある意味一番自然な形?
色々ジャンプの混じるスポーツを見ていると回転の加わる技をよく目にします。

コマとしては描かれていませんが、何かしら技を決めているのかもしれません。

【弾幕アクション的なあれ】

緋想天、非想天則の鈴仙のモーションを見ていると途中で消えてまた現れるようなものがあります。

その最中に向きを変えていると考えるもの。

【実はバク転だった】

明らかに劇中描写と矛盾しますが、そこは鈴仙が波長をずらしていたとすれば、特に理不尽ではありません。

【複数の鈴仙が居た】

鈴仙が飛んでから次ページの3コマ目までは岩の上が映りません。
別の角度から鈴仙が飛んできても問題はないでしょう。

緋想天、非想天則のモーションも含めて考えると面白いかもしれません。

【飛んだフリをしただけだよ】

実は44P3コマ目のいかにも飛んでそうな描写は実際には跳ねただけで、その後岩から降りて歩き三妖精の正面に立って一跳ねしたところを4コマ目として描かれたんだよ!

こんな仮説を立てられます(色々とムリヤリ感が凄い
今回のシーンを私は前方宙返りしていると思っているのですが、何か別のだったりするんですかね。
宙返りじゃなくても何かしら違和感が……。

たまたまこのサイトに辿り着いて何かあるよ、てのがあれば大歓迎です。
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(12/03/26編集)
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