Diary2018-8
8月22日のこと

お盆期間が過ぎて夏休みも後半といった趣のこの頃。
台風が連続で来たりとか猛暑でとんでもない暑さとか色々と続きますが、今の所普通に過ごしています。
何かあった時に備えておくという気持ちは大事そうです。

去る21日。性懲りもなく静岡県にある掛川花鳥園へと赴いていました。
今回はその中からトキの仲間について日頃思っていることとか調べたいことについて書こうかと思います。

これまで一度色々と調べてから答えとなりそうな文献や情報などが見つかってから更新したいと思っていましたが、
そんなものは見つかるのがまず稀かつすぐに答えが見つかるようなものだとわざわざ書かずとも
色んなサイトなどですぐに見ることができるわけで、そんなものを碌に更新もしないここでやる必要もないだろうと
感じています。

かと言って自分なりに納得できるものが見つかった上でまとめ上げたようなものになると時間が掛かりすぎて
いくら最果てのサイトだと言っても何も更新できないのはどうなんだろうということで、
上にも書いたようにその動物などについて疑問に思っていることや調べたいことは何なのかというレベルで
取り敢えずは何か更新しておこうと思った次第です。

前置きが長くなりましたが、以下トキの仲間をどうぞ。

まずはシロトキ。掛川花鳥園だけあって距離が近いです。
至近距離です。というより実は突かれている最中に撮った写真です。
動物園や水族館だと望遠装備のカメラが無いと対象が豆粒のようにしか写らないのが常ですが、
ここではそんな装備を持っていなくても近く写せるのが良いですね(写真はRX100Vで撮影)。

こちらはショウジョウトキ。実際に見ると本当に体の赤が鮮やかでキレイな鳥です。
シロトキとは近い種で飼育環境下であれば交雑も可能なようです。
生息域は南米方面で一部は生息域も被るのですが、野生下では交雑しないようです。

羽の鮮やかな赤はフラミンゴ同様、エサから摂取した色素が羽に沈着したものと考えられていますが、
その羽色の役割について調べるととんと出てきません。
生息域が一部被るシロトキは何故エサ由来の色素を利用しなかったのか?
ショウジョウトキがエサ由来の色素を利用するようになった理由は何なのか?
気になるところです。

理由の一つとして考えられるのは、フラミンゴ類が体色の鮮やかなものほどメスへのアピールに有利、
つまりは健康であることをアピールする指標になっているのではないか、というもの。
そういう個体が生き延びる確率が高いのならば、鮮やかな個体ほど生き延びやすかったのだろうと
考えられます。

ちょっと調べてみて赤色の有効性に何があるかと見てみると、対紫外線能力が高まるんじゃないか
とも思いました。
何で赤いと紫外線に強いのかのメカニズムに関してよく理解していないのですが、魚で言えば
マダイの持つ赤の体色も色素(カンタキサンチンだったか)由来で、紫外線に対する防御力を高める
役割を持つと出てきたような気がします。

対紫外線的な意味で言えば、翼端が黒いのも大事な羽を守る理由でそうなっていると見たような記憶があります。
実際色んな鳥類の羽を観察すると翼端が黒くなっている種の多いことに気が付くかと思います。

ちょっと戻って何故シロトキは白く、ショウジョウトキは赤いのかという疑問。
これはショウジョウトキの棲むベネズエラなどの南アメリカ北部と、シロトキの棲む南アメリカ北部から
北アメリカ南部という微妙な差異に2種へと分ける何かがあったと見ています。
ちょっとした差異に対してほんのわずかな生存に有利な点が違えば、元々同じだった生物が2種へと
分かれていくのは十分な条件なのかもしれません。

クロトキ(アフリカクロトキだったらごめんなさい)。ちょっと顔のあたりがブレてしまっていますが……。
クロトキはアジア方面に棲んでいて、かつては日本でも繁殖していたらしいです。
クロトキに関してはまだあまり調べていなくて突っ込んだ疑問などを見出せていないです……。

とりあえず写真からは他のトキ類や水鳥に見られる半蹼足(水かきが多少残ったタイプ)な脚部が確認できます。
ハシビロコウは半蹼足だったっけ? と見てみたら三前趾足(鳥類で最も多いタイプ)でした。

ムギワラトキ。
羽の構造色(色素由来じゃない色。CDを反射させたときのあの色とか)が美しい。
鳥類のもつ構造色について調べてみたいときには良い種の一つなのではないかと思っています。
市川市動植物園で熱心に撮影してきた割に調べるのが進んでいなくて突っ込んだ疑問点を見出せていません。

今回はここまで。
他にブロンズトキなどもいますが、今回撮り逃してしまってます……。

トキ類の系統樹を探そうとすると日本語のサイトが見つからないんですよね。
海外のサイトでは見つけているのですが、訳せていなくて何版の系統樹なのか探っているところです。
というより系統樹脇に記してある数字の意味とかがよく分かっていないので、系統樹の基本も
調べる必要がありそうです。

それでは、また次の更新時に。

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