Diary2016-4

4月の一覧

4月29日のこと:頒布前の燕石博物誌について適当に書き連ねる
4月24日のこと:弾幕はエロいのか?:八坂 神奈子 スペルカード:神祭「エクスパンデッド・オンバシラ」他
4月21日のこと:茨歌仙第33話「足元で蔓延る西洋の悪魔」について適当に書き連ねる
4月13日のこと:千葉にある道の駅とフード類
4月11日のこと:鈴奈庵第38話「情報の覇者は萃か散か 前編」について適当に書き連ねる
4月7日のこと:御柱祭 旅の余興:PA・SAとちょっとしたスナック
4月6日のこと:御柱祭に行ってきた
4月29日のこと

今日明日はニコニコ超会議が開催される日でしたね。
世間はGW前半。こちらは平常運転で仕事をしているうちの一人です。
GW過ぎたら少しゆっくりしよう。

【頒布前の燕石博物誌について適当に書き連ねる】

「燕石博物誌 〜 Dr.Latency's Freak Report.」が発表されてから少し経ち、頒布まであと1週間ちょいとなったので
何かしら適当に書き連ねておきましょう。
とは言っても、CDタイトルや曲名などからの考察やら予想なんていったものは既にやっている人が
ごまんといると思われるので、ほぼ自分用の雑文です。

燕石博物誌 〜 Dr.Latency's Freak Report.(CDタイトル)

・燕石(えんせき)

中国の地理書「山海経」に登場する燕山から出る玉(ぎょく:翡翠)に似ているが玉ではない石。
転じて「紛い物」の意味。
また、価値の無いものを珍重し、誇ること。小心の者が慢心するたとえ。

・Dr.Latency's Freak Report

Freakをどの意味で訳すかで色々と変わるけど、「Dr.レイテンシーの風変わりな報告書」といったところでしょうか。

1.他愛も無い二人の博物誌

燕石の意味を考えればCDタイトルと連動させた曲名でしょうか。

2.凍り付いた永遠の都

紺珠伝STAGE4のBGM。
ステージは、ゴーストタウンと化している月の都。穏やかな雰囲気の曲が、逆に狂気をイメージさせるとする。

3.Dr.レイテンシーの眠れなくなる瞳

・Dr.レイテンシー

「レイテンシー」と検索して調べてみると、そのような名前の人物とかはまず引っ掛からない事に気付く。
レイテンシーには潜伏とかいった意味もありますが、真っ先に意味として引っ掛かってくるものに、
「コンピュータにおけるデータを要求してから返ってくるまでの遅延時間」がある。

そのまま訳すと「遅延時間博士」みたいな感じになって何を指すのかよくわかりませんが、
遅延時間を遅刻と意訳すれば、蓮台野夜行や夢違科学世紀でメリーとの待ち合わせに遅刻する描写を見せた
蓮子のことではないか? と考える向きもあるようです。

・眠れなくなる瞳

そのまま「Dr.レイテンシー=蓮子」と仮定してこの部分を考えると、瞳……眼関係でいうと
「星の光で今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる」という蓮子の能力が何か関与する
ストーリー展開になるのかもしれません。

4.九月のパンプキン

紺珠伝STAGE2のボス、鈴瑚のテーマ。
曲解説によれば、戦う事が本当に正しいのか迷っているような感じの曲らしい。

5.須臾はプランクを超えて

・須臾(しゅゆ)

須臾は、10のマイナス15乗(1000兆分の1)を意味する極めて短い数の単位。
メートル法のSI接頭辞ではフェムト (f) に相当する。
「しばらく」とも訓む。

東方project的にこの語が関係するものとしては、輝夜の能力「永遠と須臾を操る程度の能力」や
その二つ名「永遠と須臾の罪人」などがある。

 求聞史紀における須臾の説明(蓬莱山 輝夜の項による)

   永遠とは反対にもの凄く短い時間の事である。
   人間が感知出来ない程の一瞬で、彼女はその一瞬の集合体だけを使って行動する事が出来るという。
   その時間は須臾の集合体だから普通に時間が進んでいるが、人間には全く感知出来ない。
   その時間を利用すると異なった歴史を複数持つ事が出来るという。

「異なった歴史を複数持つ事が出来る」あたりを量子力学的に解釈すると次曲の「シュレディンガーの化猫」と
密接な関係を持つ曲タイトルとなる。
何のことなのかよく判らなければ「シュレディンガーの猫」から検索して、「コペンハーゲン解釈」「2重スリット実験」
あたりを読み進めていくと幸せになれるかもしれないです。

・プランク

プランク自体は、量子力学の創始者の一人であるマックス・プランクのことか。
その人にちなんで名付けられた「プランク定数」が有名。
プランク定数とは、素粒子を扱う量子論の最も基本となるエネルギーの最小単位のこと。
記号では「h」で表される。

6.シュレディンガーの化猫

ネーミングは「シュレディンガーの猫」という量子力学の思考実験から。
化猫にするあたりが実に東方チック。ぶっちゃけ猫の部分は犬だろうが牛だろうが何でもいい。

「シュレディンガーの猫」をある程度理解するには、「粒子と波」「2重スリット実験」あたりを
軽くでも理解しておく必要がある。そうでないと「シュレディンガーの猫」の概要自体を絶対誤解する。
というか、ちゃんと理解出来ていると自分自身まだ自信を持って言えないです。

曲名に「化猫」がつくタイトルでは、蓮台野夜行収録の「月の妖鳥、化猫の幻」がある。
書籍文花帖の幻想の音覚では、蓮子とメリーのテーマであると解説されており、妖鳥が蓮子、化猫がメリーである。
それをそのまま当てはめると「シュレディンガーのメリー」という感じになる。

観測されていない(出来ない)部分は、重なり合って存在する可能性でしか語ることが出来ないという
考え方から、メリーの夢と現が重なっている状態とかそんな感じでしょうか?

7.空中に沈む輝針城

輝針城STAGE5で流れるBGM。
ステージは、空中逆さ城内部。大きな意味も無く、切ない感じの曲と解説されている。

8.禁忌の膜壁

ブレーンワールド(膜宇宙)という宇宙モデルからか。 その説明には超弦理論(超ひも理論)などが用いられる。
蓮子が専攻しているものは『超統一物理学』であり、夢違科学世紀では「ひもの研究」といった言葉が出てくる。

9.故郷の星が映る海

紺珠伝STAGE6で流れるBGM。波の音から始まるのが印象的。
ステージは、静かの海(裏)。ステージの見た目も見事に海。

10.ピュアヒューリーズ 〜 心の在処

紺珠伝STAGE6のボス、純狐のテーマ。

ヒューリーズはギリシャ神話の復讐の女神エリーニュスの英名。意味合いは「純粋な復讐者」あたりで意訳できるか。
純狐の能力は「純化する程度の能力」である。

曲名の流れからすれば「心の在処」の部分が何かしら意味合いを持ってくるでしょうか。

11.永遠の三日天下

弾幕アマノジャクの終盤に流れるBGM。
須臾とは逆の意味を持つ「永遠」が曲名についていますが、果たして……。

ジャケットイラスト

椅子に座るメリーと、その後ろには背もたれに右肘を乗せて蓮子が立っている。
蓮子は赤い装飾の施された黒い本を左手に持っている。

その周りには赤青緑の球を黄色の線が繋いで三角形を作っているようなものが確認出来る。
メリーの左上には2羽の鳥のシルエット。
下部左右には蔦模様のような意匠。
背景はへにょりレーザーのようなものが渦巻いている。

全体的にカラフル。

最も気になるものは三角形を作っているものと鳥のシルエットですが、何を意味しているのでしょう。

といったところで、あとは頒布されるまでこれまでの音楽CD作品や関連作品を見直したり、
考察サイト等を見たり曲名などに使われている単語について深く調べていく作業に戻るしか出来ません。

楽しみに待つ事にいたしましょう。

4月24日のこと

久しぶりにあれをやろう。御柱祭の年なので神奈子様で。
まだまだ扱うべき弾幕やスペルカード類は多々ありますが……。

この日の更新物は「TOHO」コンテンツに移動しました。

4月21日のこと

脱線した調べ物を始めてしまうと延々と何も出来なくなるので、そこら辺はバッサリと切り捨てて。

【茨歌仙 第33話 「足元で蔓延る西洋の悪魔」について適当に書き連ねる】

・あらすじ

花見の翌日、華扇が博麗神社を訪れると呑み過ぎた気のある霊夢が次の花見の料理で悩んでいた。
きっかけは先の花見の席で、魔理沙が花見が盛り上がるのは咲夜の料理が上手いお陰だと言い、
霊夢がそのくらいの料理は私にも出来ると対抗したことによる。
料理は何とかなるにしても、咲夜のように(入手元不明の)獣肉や魚といった食材は用意出来ない。
華扇はそんな霊夢にアイデア出しくらいなら出来ると協力を申し出た。

別の日。魔理沙が料理の下処理をしている霊夢の元を訪れる。
そこには華扇のアイデアにより、ふきのとうやつくしといった山菜が並んでいる。
邪魔をするなら出ていって、という霊夢に魔理沙は心配だから何か手伝おうかと申し出る。
まだまだ食材が足りていないと感じていた霊夢は、魔理沙に山菜を探してくるように依頼する。

料理を続けている霊夢の元に紫が現れる。
紫は霊夢が山菜を集めていると聞いてあるものを霊夢に渡して去っていく。

神社の裏で春シメジなどのキノコ類を採集する魔理沙は、ふとした時に尋常ならざる気配を感じる。
異変か何かかと考えていたとき背後から声をかけられる。
一瞬驚く魔理沙であったが、その主が華扇だと分かり先程の普通じゃない気配について聞いてみる。
だが、華扇は何も感じないと言い、キノコでも食べ過ぎたんじゃないかと言う。
神社の裏でもあまり人が入らない所で何をしていたのか魔理沙は華扇に聞く。
華扇は、お酒と肴を調達した帰りだと答える。

食材を調達してきた魔理沙と華扇は霊夢の元を訪れる。
魔理沙の採ってきたキノコの山に喜ぶ霊夢。
一方、華扇が持ってきたものはお酒と桜鯛であった。
海の魚である桜鯛をどう調達してきたのか聞く霊夢に、華扇は秘密の入手ルートがあると答える。
そのとき、魔理沙が布をかぶせてあるざるに気付く。
そこには大量のタンポポが置いてあり、霊夢は貰ったはいいが料理方法に悩んでいると告げる。
華扇は食材としてのタンポポについて知識があった。
華扇のアドバイスを受けつつ霊夢はタンポポ料理に挑戦することにした。

そして、花見の席。
そこには春を感じさせる見事な料理が並んでいる。
これらの料理を霊夢一人で作ったのかと驚く咲夜であったが、
そこは素直に魔理沙と華扇に手伝って貰ったことを告げる霊夢。

いざ実食。タンポポ料理を食べるレミリア。
レミリアお嬢様の口には野蛮な雑草は合わなかったようだ。
それならばと諸葛菜を勧める咲夜。
調理法が悪かったのかレミリアお嬢様の口には合わなかったようだ。
怒る霊夢。

料理を楽しむ華扇と魔理沙。
春のキノコも美味しいという華扇に、魔理沙のキノコ話に華が咲く。
タンポポ料理も食べる魔理沙であったが、正直そんなに美味いものでもないという感想を抱く。
華扇はそんな魔理沙にどちらかというと薬であると説明する。
それならば何でこんな大量にタンポポを調理したのか訝しがる魔理沙。
華扇は、霊夢がタンポポは誰かに貰ったものであることを思い出す。

そのとき、魔理沙の肩越しに腕が伸びてタンポポ料理を指さし、ガクが反り返っていると指摘する。
タンポポ料理を指さした主は紫であった。
紫はガクがぴったりくっついているタンポポを取り出して、こちらが本物だと言う。
では、ガクの反り返ったこのタンポポは何なのかと疑問を持つ華扇。
それは外の世界で「西洋タンポポ」と呼ばれる物であると紫は説明を始める。

西洋タンポポは雪の無い季節ならいつでも咲き、種を作るのに受粉を必要とせず、
まるで自己増殖を繰り返すスライムのような、見た目が小さくても凶悪な西洋の悪魔である。
一旦進入を許せば本物のタンポポは駆逐され、花に棲む幻想郷の妖精達も
西洋の悪魔的妖精に取って代わられるかもしれない、と紫は説明する。

魔理沙は、霊夢に西洋タンポポを食材として渡したのが紫だということに気付く。
紫はいつの間にか入り込んでいた悪魔に気付いて貰おうと思ったのだと魔理沙に言う。
では、何故西洋タンポポが幻想郷に侵入してきたのかという疑問を呈しつつ紫は華扇を見る。
西洋タンポポは外の世界で猛威を振るっており、幻想入りするならば本物のタンポポである筈である。
それが入り込んだのは、誰かが意図的に持ち込んだか、意図せずに種子がくっついてきてしまったか
のどちらかである。
外の世界と自由に行き来している者は居ない筈と華扇を見ながら紫は言う。
華扇は、自由に結界の外に行き来出来る紫が持ち込んだのではないかと言い返す。
紫は、ここ暫く生物学を勉強したし「毎回消毒している」のでそれはないと答える。

ともかく、西洋タンポポの生息域がこれ以上増えないように策を練らないといけない、という紫。
魔理沙は美味しい調理法を編み出すとか、と返す。
紫は賛同し、新聞にでも載せてタンポポ食ブームを作れば平和的解決を迎えると言った。

暫くしてタンポポ食の記事が載った新聞が出て、タンポポ食ブームが訪れる。
乱獲によって本物のタンポポ(ニホンタンポポ)も激減したが、西洋タンポポの猛威は抑えられたように見えた。

幻想郷は幻想入りした物なら何でも受け入れるが、それ以外には厳しい事もあるようだ。

・登場人物

・茨木 華扇
・博麗 霊夢
・霧雨 魔理沙
・十六夜 咲夜
・八雲 紫
・レミリア・スカーレット

・東風谷 早苗
・チルノ
・大妖精
・魂魄 妖夢?

・リリーホワイト
・モブ妖精

・劇中登場した雑多なもの

・西洋タンポポ
  今回のお話の中心に居る存在。
  キク科タンポポ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
  環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

・(入手元不明の)獣肉や魚
  紅魔館料理によく使われている食材。どこから用意しているんだか。
  一例として、緋想天天子ストーリーのEDでは、咲夜が自称山の途中で釣ってきたナマズを使った
  料理を振舞ったり、三月精SBND第1話や儚月抄SSB第9話などでは紅魔館でパーティが開催されて
  豪勢な料理が並んでいるのが確認出来る。

・山菜
  魔理沙曰く、霊夢の採った山菜は苦くて草っぽいものばかりである。

・春シメジ
  狭義には特定の種類のキノコをさすハルシメジであるが、ここでは春が漢字であてられているので
  広義の「春にバラ科の樹下に発生するイッポンシメジ属のキノコの総称」であろう。

・薬物ダメ絶対
  薬物乱用防止のポスターなどに見られるキャッチフレーズ。

・神社の裏のキノコ
  魔理沙が採ってきたキノコを見ると結構な種類があるみたいである。

・桜鯛
  春の産卵期で脂ののったマダイの別名。標準和名のサクラダイとは別物。

・諸葛菜
  咲夜曰く、諸葛孔明が食用にする為に蒔いたと言われる野草。

・アミガサタケ
  高級食材。これも春に生える。 魔術の材料としても優秀らしい。

・シャグマアミガサタケ
  アミガサタケに似ている。魔法使いに必須。
  魔理沙が「毒だが食用」と言っているのは、学名が「食用になる」の意味を持ち、
  実際に毒抜きをした上で食用にする国や地域もあるからであろう。

・タンポポ(ニホンタンポポ)
  華扇曰く、一応野菜の部類にも入っていたがどちらかというと薬。
  江戸時代では「吹き出ものを患っている人が食べる物である」と言われていたくらいらしい。

・劇中の台詞とこれまでの作品で関連が見えるもの

・紫が過去に霊夢の元へと持ってきたもの
  今回、紫は霊夢の元に西洋タンポポを持ってきているが、三月精SBND第7話では「タラの芽」を持ってきている。
  この時は外の世界の「暖冬」を伝える意図で持ってきていた。

・紫の言うお代
  西洋タンポポを霊夢へと渡した際に紫は「お代は要らない」と言っている。
  紫がお代を貰っていった回には、霊夢相手ではないが、香霖堂第11話にて霖之助がストーブの燃料を切らした際に
  燃料代として白い箱(iPod)を持っていき、第12話では今月分の代金として携帯ゲーム機(ゲームボーイ)を
  持っていくなどしている。

・魔理沙とキノコ
  今回の話で、話題がキノコになったところで魔理沙は嬉々としてキノコについて語っている。
  最早お馴染みとなった魔理沙とキノコの関係であるが、その元は永夜抄のマニュアルにある
  キャラクター紹介のアリス・マーガトロイドの項に「魔法の森に生えるきのこを好んで使う、使わない」の
  記述が出てきたあたりからであろう。
  魔理沙とキノコの関係性を伺わせるエピソードには香霖堂第21話や三月精OSP第7・8話あたりがある。

・雑感

いろいろと雑多なものが登場してそれら要素を抜き出すのが楽しかった回。
特に魔理沙言うところの「魔法使いにキノコは必須」という発言は、
どのキノコがどういう効果の魔法を発現させるのか、魔理沙のキノコを使った研究風景といった事を考えたくなる、
想像力というか妄想力を喚起させてくれます。

重要なものだと「幻想入りしていないものが幻想郷へと入ってくる」というくだりでしょうか。
今回は、おそらくは華扇が西洋タンポポの種を幻想郷へと流入させてしまったことから、
外の世界へと行き来しているであろう華扇へと紫が忠告しているわけですが、結構今更感があるような。
華扇以外にも外の世界へと繋がっている疑いのある者は割といた気がします。
外の世界関連で大きなものといえば深秘録なんかがありますが、その時点では紫が介入することもなく、
その前からでもマミゾウあたりなんかも色々とやらかしてそうなんですが、今になって突っ込む。
今一度「幻想入り」という現象と、外の世界との繋がりがありそうな者・勢力について見直しておく必要がありそうです。

何気に気になった物というと、霊夢が調理しているシーンで蛇口が描かれていますが、
このタイプの蛇口が世に広まっていったのはいつ頃の時代なんでしょうか。

レミリアお嬢様の反応が子供のそれですな。
ふうきみそは苦手だがタラの芽の天ぷらが好物な事だけはあります。

西洋タンポポとニホンタンポポの見分け方、小学校だったか幼稚園だったか以来久しぶりに聞きました。
ニホンタンポポもある程度成長してしまうとガクがぴったりくっついているわけでもなくなってしまうみたいですが。
西洋の悪魔的妖精……クラウンピースの姿が頭をよぎるのは何故でしょう。

さて、今回は外の世界との関与について紫が突っ込みを入れた回でしたが、
これから先も誰かしらに対して突っ込みを入れたりするのか?
恐らく、そんな話はすぐには出てこない気はしていますが。
これから先、更に外の世界に関与するような者が増えたりとかして、今回のエピソードを忘れそうになった頃に
ぽんと出てくるといったそんな感じがします。

4月13日のこと

機を逃さぬうちに更新しておきましょう。

【千葉にある道の駅とフード類】

先日に御柱祭へと行ってきた際、途中立ち寄ったパーキングエリアではそれぞれ何かしらの軽食を食べてきた。
当然、その流れは道の駅に於いても同じような事が出来る筈である。
そう考えた私は休みとなった4月11日にいくつかの道の駅を回ることにした。

・保田小学校

去年12月に供用が開始された千葉県内では最も新しくオープンした道の駅である。

元が小学校だったこともあり、二宮金次郎像があったりと所々にベタな小学校ギミックが満載である。

ここで食べたものは柏餅とコーヒー。
コーヒーは自動販売機で買ったものであるが、自動的にフタまで取り付けてくれるタイプ。
前からあるらしいけど、見たのは初めてだったので少し感動した。

柏餅らしい柏餅。餡多めで丁度いい感じ。
実の所コロッケとかから揚げとか揚げ物惣菜的なものがないか探してみたのだが、そういったものは見つからず。

保田小学校はオリジナルの土産物を多数取り扱っていて、そういうそこでしか売ってないようなものを見つけたい時にはオススメ。
物産も充実していて買い物が目的の一つであるならばまず満足出来る。
反面、揚げ物惣菜的なものには乏しい。
何か食べようと考えたときには上に紹介したような菓子類、パン類やソフトクリーム、そうでなければ後は
普通にレストランによるガッツリした食事や弁当を頼ることになるだろう。

・ふれあいパーク・きみつ

今回巡ってきた中では登録も供用も最も古い道の駅。

軽食コーナーにてナンドッグとコーヒーをチョイス。
ソーセージらしいソーセージが乗っている実にらしいスナック。
最初は牛すじコロッケを食べようと思ったが残念ながら売り切れであった。

この道の駅は、物産に土産物、軽食コーナーにトイレと基本的な設備が揃っている。
新しい保田小学校ほどではないがオリジナルアイテムも置いてある。
ふらりと立ち寄るには良い場所かもしれない。

駐車場のフェンスで悠々と干……泳ぐこいのぼり。

・つどいの郷むつざわ

東京湾寄りから内陸、そして太平洋寄りの道の駅へ。

ここで購入したものはおこわおにぎりとお茶。
小腹が空いたときはもちろん、これをメインにおかずをチョイスするのもベタな感じで良い。

むつざわには「むつざわ米」が置いてあるのが特徴的。
他、一般的な道の駅らしい物産を取り扱っている。

・ながら

浜野から茂原を繋ぐ茂原街道こと千葉県道14号線沿いにある道の駅。

ここで買ったものは焼きドーナツ。
道の駅にはよく置いてある菓子類的なものの一つ。
面白みには欠けるが味わい的にはある種安心して買える。

道的には東京湾側から太平洋側へと抜けようと考えた際に選択肢として挙げやすい道であり、
この道の駅に行こうと考えた際には迷う事なく行く事が出来るだろう。
道の駅的には物産に特化した感じで、野菜類とかを入手しに行くのに良いかもしれない。
パッケージ化された土産物要素は薄く、軽食コーナーは設置していない。

・あずの里いちはら

館山自動車道、市原ICを降りて市原バイパスを経由しつつ真っ直ぐ走っていると着く道の駅。

買ったものは牛久吾妻堂のぼうそうやわらかミルクまんじゅう。
小ぶりなまんじゅうで少しだけ何かつまみたいときに有難いサイズ。

この道の駅はパッケージ化された土産物や物産が割と豊富に置いてあって、軽食コーナーもある。
農業センターが隣接していてバーベキュー場や花木園があったりして、休憩したり
散策してみるのも楽しいだろう。
近場に千葉土産を扱う房の駅や、菓子やコーヒーや酒を取り扱っている新風堂があったりするのが
ある意味不遇と言えば不遇だろうか。

今回は上記5つの道の駅を巡ってきた。
1つの駅の間は数十分もあれば着くだろうと高を括っていたら保田小学校、きみつ、むつざわ間は
それぞれ移動に1時間くらい掛かり、想定の甘さが露呈する結果となった。
房総半島の南側に位置する道の駅は一駅間が本当に短いので油断していた。
しかし、予定していた5つの道の駅は回ってこれたので良しとしよう。

そして、今回の道の駅巡りのもう一つの目的が写真にある道の駅記念きっぷである。
裏側にはそれぞれの道の駅に関する説明が書いてある。
全ての道の駅に置いてあるわけではないようだが、こういうものを集めて回るのもまた一つの楽しみであろう。
注意したいのは置いてあるのが会計レジであったり観光案内所だったりと場所によりばらばらである事。
ポスターが張り出されている場所ならば何処で取り扱っているのか書かれていたりするのであるが、
ポスターすら張り出されていない所もあるので店員に直接確認するのが早いだろう。
今回は入手してこなかったが、専用のバインダーもあるみたいだ。

食べ歩き的なものをやって分かった事というか分かっていた事であるが、同じ県内だと
置いてある物の方向性は若干似通うところが出てくる。
それぞれで別の物を期待するには、やはりがっつりと遠出している途中がその雰囲気を十二分に楽しむ事が出来るだろう。

4月11日のこと

Febriの発売日を迎えてしまったので、せめて次のコンプエースが発売される前に鈴奈庵第38話について
適当に書き連ねていこうかと思います。

【鈴奈庵第38話「情報の覇者は萃か散か 前編」について適当に書き連ねる】

・あらすじ

霊夢は鈴奈庵で文々。新聞を読んでいる。
新聞の見出しには「桜の下で化け狸のらんちき騒ぎ」とある。
その内容は妖怪側に偏りすぎたものであり、人間向きの新聞とは言えなかった。
小鈴はそんな新聞の販売の是非を霊夢に問う。
里の人間にとって妖怪は恐怖の対象であり、不必要な情報は混乱を招くだけである。
しかし、記事の内容は化け狸を貶めるものであり、上手く利用すれば化け狸達の鼻をへし折れると考えた霊夢は
今回の文々。新聞を販売しても良いと小鈴に言うのであった。

魔理沙が人間の里を歩いていると、狸に化かされて寝込んでいる人の話が聞こえてくる。
今どき化け狸など怖くは無いと話をしている人間が言っているが、魔理沙は感心しない。
狸に限らず未知に対する恐怖を忘れた人間ほど死が近いものは無い。
狸に化かされて死んだ者が沢山居ることを魔理沙は知っているからだ。
化け狸に対する恐怖心が薄れているのには文々。新聞が影響しているのだろう。
何はともあれ、狸に化かされた人がいるという情報を得た魔理沙は該当する家に商売しに行くのであった。

桜の木の枝に腰掛けて文々。新聞を読むマミゾウは、化け狸だけを貶めるような記事に憤慨する。
これを天狗からの挑発と受け取ったマミゾウは霊夢の姿に化けて行動を開始する。

鈴奈庵を訪れたマミゾウ(ニセ霊夢)は小鈴に文々。新聞の評判を聞く。
新聞の評判は良いらしく、化け狸に対する恐怖心が薄れて中には親近感を持つ者も出てきたらしい。
マミゾウ(ニセ霊夢)は里に現れる化け狸について調べており、その中には普通じゃ無い妖魔が
混じっていると言い、妖魔は鈴奈庵から出ているみたいであると語る。
そして、急遽臨時休業となった鈴奈庵。
本を調べるマミゾウ(ニセ霊夢)だが、その中には妖魔の原因となるものは無いようだ。
そこでマミゾウ(ニセ霊夢)は小鈴に「百鬼夜行絵巻最終章補遺」はないかと問う。
出してもらった絵巻は前よりも妖気が高まっているようである。
妖魔は絵巻から出ていて、その事が知られれば鈴奈庵は最悪里から追い出されてしまうかもしれない。
どうすればいいのかと心配になる小鈴に、マミゾウ(ニセ霊夢)は絵巻の再封印を買って出るのであった。

人間の里を歩く魔理沙は文々。新聞を貶める会話を耳にする。
が、話している者の姿は見えない。

夜の人間の里。マミゾウが立てかけられている箒を目の前にしている。
箒には口があり、新聞を貶める内容を叫んでいる。
他にも里のあちこちにある道具から同じような噂が流されている。
マミゾウは「百鬼夜行絵巻最終章補遺」の力で生まれた付喪神に新聞を貶める噂を流すように教えていたのだ。
絵巻の力に頼ってしまったのは遺憾ではあったが、これも天狗の新聞が悪いとマミゾウはその場を立ち去るのであった。

後編につづく。

・登場人物

 ・博麗 霊夢
 ・本居 小鈴
 ・霧雨 魔理沙
 ・二ッ岩 マミゾウ

 ・射命丸 文(扉絵のみ)
 ・鈴仙・優曇華院・イナバ(扉絵のみ)
 ・河城 にとり(扉絵のみ)
 ・稗田 阿求(扉絵のみ)

・舞台

 ・人間の里
 ・鈴奈庵

・当エピソードを読む際に一緒に読むと捗りそうなもの

 ・第4・5話「私家版 百鬼夜行絵巻」
   百鬼夜行絵巻最終章補遺が登場するエピソード。
 ・第32・33話「真実の支配者」
   鈴奈庵が文々。新聞を取り扱うに至るエピソード。

・劇中登場した雑多なもの

・化け狸とらんちき騒ぎ
  今回登場した文々。新聞の見出しに見られる文言。
  似たような表現は心綺楼において何人かのキャラクターのストーリーモードでマミゾウとの闘いに敗れると
  新聞記事の見出しに「狸囃子で乱痴気騒ぎ」というのを見ることが出来る。

・霊夢への変化
  マミゾウは「百鬼夜行絵巻最終章補遺」を利用するため霊夢へと変化して鈴奈庵を訪れている。
  マミゾウが初めて霊夢の姿へと変化したのは神霊廟での変化「まぬけ巫女の偽調伏」か。
  その時には尻尾を出したままであるのが印象的であった。
  また、心綺楼のいくつかのストーリーモードでは霊夢に変化し 「神社のお釈迦様」というスペルカードを使用してくる。
  こちらでは尻尾を出さずに変化している。

・幻想郷の住人の商売
  東方projectと一連の作品中に登場するキャラクターは、何らかの仕事をしている描写がなされる時がある。
  単純に物を販売するものから、自然現象や妖怪による被害に対する人々の不安を利用したものまでその内容は様々だ。
  今回の魔理沙がアフターケアを称して封魔の壺を売ろうとしていたのもその一例である。
  これまでの商売を見返してみると、第21話で里に鼠の被害が出ていた時には鈴仙が「ウルトラソニック眠り猫」という
  鼠除けを販売していたり、求聞口授には神子による「三尸」という虫の存在を利用した「四猿ちゃん」なる人形セットの
  記事があったりと、あの手この手の商売を確認する事が出来る。

・雑感

第4・5話に登場した百鬼夜行絵巻最終章補遺のその後が描かれるエピソード。
とは言っても自らが事件を起こしているというわけではなく、マミゾウがその能力を利用するために登場する。
第4・5話では付喪神を生み出し、妖怪化した里の器物が行列をなして狐火と誤認されていた。
今回のエピソードを見るに内容の充実化はゆっくりと着実に進んでいたみたいである。
当時にマミゾウは有効活用しようと思っていた旨を言っているが、晴れて有効活用されることになった。

しかし、幻想郷の住人、とりわけ漫画作品を見ていると皆商魂たくましいですね。
上で例とした挙げたものは元より何かしら問題や事件のようなものが起きるとそれを利用した商売を画策・実行する。
何も行動しないよりは取りあえず何でもかんでも利用してやろうという積極性は見習うようなところも
あるのかもしれません。

マミゾウが変化している霊夢。実に胡散臭い。
喋り方や仕草から偽物だとすぐに分かるのではないか? と、考えたい所ですが
それはマミゾウが変化していると既に描かれている&読者に対する視覚的に分かりやすく描写されているからであって、
実際に他の人そっくりに変化された存在が現れたら案外気付かないものかもしれません。
変化ではないけど、どこかのデコイさんみたいに血液ごと変装されたら気付かないでしょうな。

さて、文々。新聞の記事と特に販売停止せずにそのままそれを利用した霊夢の行動からはじまった今回の話、
次の後編ではどのような決着を見せることになるのか。乞うご期待、と言ったところです。
前話のエピソードに比べると実に平和な回でした。

それでは、また次の更新時に。

4月7日のこと

【旅の余興:PA・SAとちょっとしたスナック】

旅行の際にある程度距離のあるところを目的地とする場合、さまざまなところを通過・利用する事になる。
電車で移動をするならば駅、車で移動をするならば道の駅、高速道路を使うのならばパーキングエリアや
サービスエリアに立ち寄る事があるだろう。
トイレと自販機しか無いような簡易なところもあるが、売店のあるところならば何かと特色のあるものが
1つは置いてあるものである。
今回は、先に書いた御柱祭の際の行き帰りにふらりと立ち寄ったPA・SAについて適当に書こうと思う。

・中央自動車道 初狩パーキングエリア下り

東京方面から走って大月JCTを越えた先にあるパーキングエリア。
条件が良ければ富士山を見る事も出来るらしいが、この時は大雨に靄で視界は最悪であった。

ここで買ったのは道とん堀のスナックにpokkasapporoのシャキッと激BLACK。
道とん掘のスナックの名前は後で調べれば出てくるだろうと思ったら面白いくらい出てこない。
確か「モッチーズ」とか書いてあったような気がするが、別の物が検索に引っ掛かって自信が無い。
何はともあれそんな感じの名前の通りにもっちりした感じで小腹が空いたときには丁度いい。
シャキッと激BLACKはPA・SA限定で販売されているもので、私が高速を使う時には高確率でお世話になる。
確かに眠気が落ち着くような気がするが、体の疲れは落ちていなくてムリヤリ頭のみ覚醒させられる感覚が堪らない。

道の駅やPA・SAで何気に気にしておくと楽しげな感じのものというとスタンプ(私が勝手にそう思っているだけです)。
ここに置いてあるスタンプには旧笹子隧道がデザインされている。

・中央自動車道 中央道-原パーキングエリア上り

長野方面から東京方面へと帰る途中に立ち寄ったパーキングエリア。
デイリーヤマザキとあるので、コンビニとほぼ変わらないのかと思えばそんな事はない。
ちゃんとこの地方の商品や食べ物も置いてあります。

長野名物のおやき。野沢菜とふき味噌野菜を購入。確かくるみ味噌も置いてあったように思う。

取りあえず野沢菜のほうを食べてみる。一口齧るとこれでもかと野沢菜がいっぱい入っている!
一つで結構お腹に溜まる感じがしたので、ふき味噌野菜は帰ってから食べる。
こちらはふき味噌特有の苦味を感じる事の出来る一品であった。
その苦味の感じは、

こんな感じ。

中央道-原PA上りに置いてあったスタンプは、ビーナス土偶と与助尾根遺跡のデザイン。

・中央自動車道 石川パーキングエリア上り

どうにも落ち着かない眠気と右足の脛が攣ってきたので堪らずに入ったパーキングエリア。
中央自動車道の上り方向における最後のパーキングエリアになる。

ここで購入したのは昭和懐古菓子石川シベリア。
私の中のシベリアのイメージは、スーパーの菓子パンコーナーとかにふらっと置いてあって自分からは進んで買わないもの、
といった感じです。
子供の頃に家でシベリアを出されて(その時はシベリアという存在を知らない)挟んであるのがチョコだと思いこみ、
食べてみたら餡だったので大変な衝撃を覚えた記憶があります。
そんなこんなで敢えて買う。カステラ生地に羊羹が挟まっているようなものなので、薄い見た目に反してボリューム満点。

石川PA上りに置いてあるスタンプは、高尾山薬王院の文字に天狗のイメージ。
高尾山、千葉に住んでいる身としてはそう遠くはないはずですが何でか行ったことが無いです。

今回立ち寄ってきたPA・SAの類は以上のような感じとなります。
立ち寄る事を目的としていないとこんなものです。
とは言っても立ち寄ったら立ち寄ったで何かしら買ってしまう悪い癖があるので意図して寄るのをセーブしたとも言えそうです。

旅の余興的には諏訪大社本宮・前宮あたりと、その近辺で買ってきたものもあるので、
今回の続き的に何か適当に書くかもしれません。
それでは、また次の更新時に。

4月6日のこと

また、日記の更新が1ヵ月近く滞ってしまった……。
話のネタが出来たので更新。

去る4月2日の土曜日。テレビをつけていた私はあるニュースを見る。
たくさんのはっぴ姿の人たち。「山出し」や「木落とし」や「川越し」となどといった単語に、
巨大な木柱にV字に組んだ木を取り付けその上に乗る人々の光景。
数えで7年に1度だけ開催される長野県の諏訪大社の祭り「御柱祭」が始まったのだ。

すっかり忘れていた。今年の予定に御柱祭に行くことなどまったく考えていなかった。
全国的にも有名なこのお祭のこと。ニュースや動画、色んな人のレポートや日記でその内容について確認する
事が出来るであろう事は明白である。
それらを見て遠い長野の地のお祭に思いを馳せることは造作も無いことだろう。
きっと混雑もするだろうし無理に行く必要は無い。というより、この段階だと既にスケジュールも合わないだろう。
そう思いつつも公式サイトでスケジュールを確認してみる。

上社の山出しの日程が4月2日〜4日。4日は仕事が休みの日である……行けるな。だが、仕事が終わるのは午前2時。
「木落とし」はムリゲーだとしても(有料観覧席取らないとどっちみち見るのは無理)、「川越し」は見れるのではないか?
だが、千葉から長野までは割と距離がある。遅くとも8時には家を出ないといけない。
それに現地がどうなっていてどういう交通規制が掛かっているのかも良く判らない。
おまけに天候もあまり良くないという予報が出ているし、正直なところ自分は体力に自信がある方ではない。
自分の身の丈に合った行動を取るのが一番である。

行ってきたんだけどね。

今回見てきたのは「川越し」。御柱祭の一端しか見れていないわけではあるが、
それでも現地に行かないと味わえないような雰囲気や色んなものを楽しめて最高の気分になれました。
というより、御柱祭全体を通して見ようとか考えると結構綿密なスケジュール組まないと無理そうですね。

人、何かを語るときは自分が見聞きしたものしか語ることが出来ない。
ということで、今回は主に自分の見た川越しの光景について語っていくことにしましょう。
御柱祭とは何なのかとか、ところどころに出てくるであろう固有名詞的なものについては公式サイトは元より
色んなところに詳しく書いてあるのでそちらの方を参照して欲しい。
良い時代になったものです。

出発は朝7時過ぎ。中央道を走って諏訪に着いたのが10時半ほど。
諏訪大社前宮の駐車場に車を置いて人の流れに従って歩き、川越しの舞台に到着したのは10時45分過ぎ。
中央道を走っている最中は良い感じに雨が降っている上に靄までかかって視界も最悪であったが、
この時間には雨も止んでいて念のためにと持ってきた合羽も出す事は無かった。

実のところ御柱祭に対する前知識は「木を落とす」程度のものしかなく、この段階ではどこから御柱が来て
どういう風に川を渡っていくのかとんと分かっていなかったりします。
見物してる人もここら辺に座っているし、多分ここら辺にいれば大丈夫だろうという具合です。

見えるものは目の前を流れる宮川に、どこまでが祭関係者でどこまでが自分のような普通の見物客なのか
分からない程度の人ごみ、観覧席等があるやぐら、その下になびいている大量の旗。
聞こえてくるのは独特の歌(木遣り)に、行進曲を思わせるラッパとドラムの演奏。
鼻腔をくすぐる出店の焼き物の香り(結局何も買わず仕舞い)。
祭りという非日常的な雰囲気を感じるには十二分であろう。

少し様子を見ていると川に綱が渡される。

こちら側の岸に視線を移すと棒に房がついたもの(「おんべ」と言うらしい)を持つ人たちの姿。

おっと、あれは……

「めどでこ」だ!
この時間に川越しする御柱は本宮三之御柱。赤と黄のおんべがカラフル。

めどでこからの綱を持って次々と氏子が川へと入っていく。

人の密度が上がっていく。

木遣りと演奏のリズムに乗ってじりじりと前進する御柱。

左右に揺れる御柱。

だいぶ進んで後ろの部分が宙に上がる。そして――

ついに御柱が宮川に入る! 沸き起こる歓声と拍手!

一度川に入ってしまえば驚くほどの速度で対岸へと渡っていく。

川を渡り終えた御柱。御柱はこの後、「御柱屋敷」というところに運ばれていく。

御柱屋敷付近に移動してみる。遠くから眺めていた先ほどとは違って目の前にめどでこの光景。
周囲にいる人たちも殆んどが氏子とその関係者であろう。聞こえてくる会話はこの地の地元感に溢れている。
この写真の後、締めの挨拶とともにめどでこのいる脇あたりから煙を出す演出とかが入るのだが、
雰囲気に呑まれて見事にその光景は撮り損ねました。

めどでこが取り外され、綱などがまとめられていく。

人ごみに隠れて見えなくなってるあたりが御柱屋敷。
ここに上社の御柱がまとめられ、5月に行われる里曳きを待つ。

その後、前宮三之御柱の川越しまで見物してきました。

以降は諏訪大社の本宮と前宮を参拝して、神長官守矢史料館を見て帰路へ。

今回、名前は知っているが正直よく分かってない状態の中半ば突貫で御柱祭へと出撃してみたわけですが、
その甲斐は十分にありました。
映像や文献から得た知識と、実際に現地へと赴いたときに自分が見て聞いて感じてきた体験。
片方だけから導き出される理解と、両方を照らし合わせたものから導き出される理解とでは違ったものが見えてくる事でしょう。

御柱祭は現在進行中で、今週8日〜10日は下社山出しが行われます。
木落としについては公式サイトの情報を見る限り有料観覧席からでしか見る事が出来ない上、
前日チケットは既に販売終了、残念ながら当日チケットは存在しないようです。
周辺施設ではパブリックビューイングも行われるようです。
祭りそのものに興味があって、予定が合いそうな人は出撃してみると面白い発見があるかもしれません。
また、先にも書いた通り5月には里曳きもあるのでこちらも要チェックでしょう。

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